ヴュルツブルクの街歩きレポート

バイエルン州の美しい都市、ヴュルツブルク(Würzburg)。バイエルン州の端に位置し、車ではフランクフルトから１時間、ミュンヘンからは３時間ほどかかります。

歴史的な建造物や美しい風景が広がる場所として有名なヴュルツブルク。今回は、半日ほど街歩きした日の様子をレポート形式で紹介します。

アルテ・マイン橋 (Alte Mainbrücke)

ミュンヘンから車で走ること２時間半。私たちは西方面へ向かうときの中継地としてヴュルツブルクに立ち寄ることが多いのですが、今回もアルテ・マイン橋の近くに駐車して少し散策することにしました。

ヴュルツブルクを代表する名所の一つ、アルテ・マイン橋 (Alte Mainbrücke)。この橋は、18世紀に建設された歴史的な橋で、マイン川を渡る美しい風景が魅力的です。

185mにわたる橋の左右に並ぶ豪華な彫刻が目を引きます。橋からマイン川とヴュルツブルクの美しい街並み、丘の上のマリエンベルク要塞を全て見渡せる絶好のロケーション。

この日も橋の横でワインを飲みながら談笑する人々、写真を取る人々などで賑わっていました。

マリエンベルク要塞 (Festung Marienberg)

橋を渡り、ヴュルツブルクの丘の上にそびえるマリエンベルク要塞へ。

今回は散策しつつ徒歩で向かいましたが、途中道を間違えたりして思っていたより時間がかかってしまいました。
車やバスで近くまで行くルートもありますのでそちらもおすすめ！

ここは中世からの歴史を誇る要塞です。元は教会ですが、中世時代は宗教施設も侵略に備え堅牢でなければならず、このような形になっていったとのこと。

内部には博物館があり、紀元前から続くヴュルツブルクの歴史や文化を学ぶこともできます。

空のほかは何も見えず、街の音もほとんど聞こえない重厚な造りの広大な敷地。

この日は人が少なかったこともあり、賑やかな街から切り離されたような空間に中世に来てしまったかのような不思議な気分になりました。

中庭の庭園も自由に散策できました。場所によって異なる景色を楽しむことができるので、写真ををついつい撮りすぎてしまいます。

要塞の一番の見どころといえばやはりこの景色。
上り坂は大変でも、思わずため息の出てしまうような美しいパノラマが広がっています。

美しいヴュルツブルク市街地とマイン川が一望でき、その景色は時間を忘れていつまでも眺めていられます。

さきほどのアルテ・マイン橋も。奥と手前にはワイン畑が広がる様子もロマンチックです。

ヴュルツブルク宮殿 (Würzburger Residenz)

要塞のあとはヴュルツブルク宮殿(Würzburger Residenz)へ。バイエルンの歴史と文化を象徴するヨーロッパ屈指の傑作建築として、多くの観光客に愛されています。
18世紀の美しいバロック建築と広い庭園、内装の豪華な装飾と様々な角度から楽しめる宮殿です。

私たちは今回内部の見学はしませんでしたが、外側と庭園ををゆっくり散策するだけでも見どころが多く、あっという間に時間が経ってしまいました。

こちらは宮殿の裏手側に広がる庭園。中央の噴水を囲むようにデザインされています。

緑のトンネルや、たくさんの彫刻など散策するだけでも楽しい庭園。
散策中、窓から広々とした内部の様子をちょっと覗き見してしまいました。内部のツアーもぜひ参加してみたいです。

アルテ・マインミューエ(Gasthaus Alte Mainmühle )で食事

駐車場に向かう帰り、マイン橋の上の人気レストラン “アルテ・マインミューエ(Gasthaus Alte Mainmühle )” で最後に軽めの食事をしてきました。
ここは屋根の上に入り口があり、そのまま食事ができる雰囲気たっぷりのレストラン。

素朴な三角屋根と内装の斜め天井が可愛らしいお店。この下にもレストランフロアがあり、客席は多めです。

暖かく晴れた日はマイン橋を眺めながらのテラス席がおすすめ。ドイツ料理と、この地域特産のフランケンワインをいただくことができます。

入り口のところでグラスワインを注文して、橋の上でワインを飲むのもヴュルツブルクの人気の過ごし方。
かなり辛口のキリッとした味わいのドイツワインをぜひ飲んでみてください。
フランケンワインは市内でも購入できるので、お土産にもぴったり。

テラス席はマリエン要塞も見える素敵なロケーション。夜は下からライトアップされた要塞と美しい夜景を楽しむことができます。

長い歴史と自然とのバランスが美しいヴュルツブルク

紀元前から歴史の続くヴュルツブルクは街や広場にも文化遺産がたくさんあり、同時に川とワイン畑に囲まれたとても美しい街です。
活気ある街と荘厳な中世の遺産を楽しんでください。