ドイツ暮らしのVLOG

ドイツのこと


ヨーロッパの中心に位置するドイツ。
知っておきたい基本情報を少しおさらい

地理と言葉

ドイツは中央ヨーロッパに位置する国です。日本と同じくらいの国土面積で、美しい自然景観が日本人にも親しまれています。

都市部の間には緑豊かな山岳地帯や美しい川、湖が広がっており、四季折々の風景が楽しめます。公用語はドイツ語

多くの観光地や大都市は英語を話せるドイツ人も多いため、旅行者にとってコミュニケーションは比較的スムーズですが、地方では方言が強いこともあります。

隣接している国はフランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、オーストリア、チェコ、ポーランド、デンマークととても多く、そのほとんどはEU加盟国のため、国境を越えた行き来もしやすい国です。

北部にはバルト海、南部にはアルプス山脈があります。

歴史と文化

ドイツは数世紀にわたる長い歴史を持つ国です。

古くは神聖ローマ帝国時代やルターの宗教改革、プロイセン王国時代などさまざまな変遷を経てきたドイツ。近代では、1989年にベルリンの壁が崩壊したことによって現在のドイツの姿になりました。

多くの都市部・地方に重要な歴史的文化遺産が豊かに残され、また、ベルリンの壁に関しては記憶に新しい世代もまだまだ多いドイツ。

歴史を身近に感じることが多くあり、数世紀にわたるさまざまな文化遺産に触れられるのはヨーロッパの素晴らしいところです。

食文化

ドイツの食事には肉料理やパンが欠かせません。日本人にも親しまれているソーセージプレッツェルシュニッツェルなどが代表的な料理です。

じゃがいもや乳製品も豊富で、味の良いバターやチーズなどを身近に楽しむことができます。

ビールはドイツの食文化には欠かせない存在。ドイツ人の平均のビール消費量は1年に約110リットル。

地域により異なる多くの種類のビールが、大小さまざまな醸造所によって年間約95億リットルほど生産されていると言われています。

交通

ドイツの交通インフラは鉄道・道路・空港ともに整備されており、旅行者にとっても便利です。

主な公共交通機関は ICE (新幹線)、Regional Bahn (普通列車)、U-Bahn (地下鉄)、S-Bahn (トラム /路面電車)、Bus (バス)

切符はアプリやオンラインで事前購入・アクティべートして使用することができ、紛失防止や買い忘れ・買い間違い防止のためにおすすめです。

公共交通機関には改札がありませんが、ランダムで行われるコントロールに出会った時に有効なチケットがないと罰金(60ユーロ)の支払いを命じられます。紙のチケットを購入した場合は乗車前にスタンプの機械にチケットを通すのを忘れずに。

地域ごとに1日券や、週末・グループで使えるお得なチケットなどもありますので、該当の地域の鉄道会社のサイトをチェックするのがおすすめです。
また、デモやストライキは各地で日常的に行われているため、出かける地域の情報は随時確認しておくと安心です。

通貨と支払い

EU加盟国であるドイツの通貨はユーロ。99年からEUに加盟しており、ドイツマルクは2002年以降使用出来なくなっています。ECカード(銀行デビットカード)、クレジットカードの決済が普及しており、多くの店・屋台でカード決済・スマホ決済が可能です。
とはいえ現金のみの店舗や機械の故障など、少しの現金はあった方が安心。


ちなみにユーロの高額紙幣には100ユーロ、200ユーロ、500ユーロがありますが、200ユーロ以上の紙幣は釣り銭等の都合で店舗側が受け取り拒否できることになっています。

大きすぎる紙幣は使い勝手が悪いので、使いやすい50ユーロ〜5ユーロの紙幣に崩しておくのがおすすめ。
チップ用に50セント〜2ユーロ硬貨を数枚ずつ小銭入れに持ち歩くのも便利です。


欧米の多くの国同様にチップ文化で、レストランやタクシーなど、サービスを受けた後にチップを支払います。

チップは合計額の10〜15パーセントが目安。
ファーストフードやセルフサービスのカフェなどではそれほどきっちり支払う必要はありませんが、レジに”Kasse”や”Trinkgeld” などと書かれた貯金箱があることも多いので、端数や気持ち程度の小銭を入れます。

「お釣りはいりません」の”Stimm so. (スティム ゾー) “はよく使えるので、覚えておくとお会計がスムーズ。

カード会計の場合はチップを上乗せした金額でカードを切ってもらうようお願いするか、支払い後に伝票にチップを挟んで返す・テーブルに残しておくなどしておけば問題ありません。

治安

ドイツはヨーロッパの中でも治安の安定した国として知られています。

しかし、地域ごとに治安の悪い箇所があったり、観光地や繁華街、デモ開催地、大きなイベントなどではやはり十分な注意が必要です。可能なかぎり犯罪に巻き込まれないよう心がけておくことが大切です。

各地で一概には言えませんが、

・駅構内の死角や深夜帯など人気のない時間・場所
・人通りの少ない路地
・荒れている、廃れている雰囲気の場所
・深夜の公園・湖・川辺

などには基本的に近づかないことや、危なそうだと感じたら速やかにその場を離れること、
貴重品やカバンはしっかりと持っておくなど心がけましょう。



観光地ではスリや置き引きのほか、観光客を狙った押し売り(花や小物を押し付けて請求する)、寄付を執拗にせまる、小銭を貸して欲しいなどと話しかけてくる…などの手口がよく知られています。目を合わせない、無視する、足早に立ち去るなど自衛しましょう。

緊急時は、警察は110番、救急車と消防は112番です。

人々の雰囲気

ドイツ人の国民性は基本的にとても真面目で、ルールを守ること・礼儀やリスペクトをとても大切にしています。


ストレートな物言いが多く、一般的に愛想笑いなどをあまりしません。体も声も大きめなので少し機嫌が悪そうに見えることもあるかもしれませんが、本人たちは至って通常運転です。

ドライで気難しそうに見えても、家族や友人との時間を大切にする人が多いです。お店の入店・退店時に挨拶する・電車で席を譲る・困っている人を手伝う…などの姿も多くの場所で目にすることができます。

同時に話好きな人も多く、レストランや電車で隣の人に話しかけられたりするかもしれません。
多くの場合はその場限りの世間話がしたいだけなので、あまり気負わずに会話を楽しんで大丈夫です。
ディスカッションが好きで、質問責めに合うかもしれませんのでほどほどに!



サービスに関しては当たり外れが大きのもよく聞く話。とても親切な店員さんから驚くくらい横柄な人もいます。

態度についてはちょっと指摘したくらいでは謝ってもらえることはほぼないと思いますので、”Pech (不運)”と思って切り替えるか、どうしても見過ごせない場合は毅然とクレームを入れるかのどちらかを選択することになります。

ドイツの滞在を楽しむために

日本と似ているようなところから全く違うところまでの幅が広いドイツ。
文化や国民性も含めて、奥が深く魅力的な国です。

文化遺産や食事を楽しみつつ、怪我や盗難などにもしっかり気をつけてドイツでの日々を過ごしてください。



error: Content is protected !!